不覚にも進め。

腐女子が観劇したり俳優追ったり

舞台「ラズベリーボーイ3 THE FINAL」

ラズベリーボーイ3 THE FINAL」

◆5/20〜29 俳優座

 

終わってしまった…見てきました。

 

一応まず率直な感想を書いてみる。辛口です。

若手界隈初心者は「ラズボ」って名前も初めて知ったくらいだったんだけど、DVDで1の初演と2の再演を買って予習してきました。結果、「あっこれやべぇな…」っていうのが最初の感想で。まず私は2次元ばっか見てきたオタクなせいで、「ライブ」的なものがとても苦手です。コミュ障こじらせてるし未だに生身の人間に対応されるとかよく分かんないんだよ!好きなアーティストのライブもはるか昔に1回行ったことあるだけだぞ。で、なんかペンラにうちわとか…!?キンブレは巷で噂のキンプリに通ってるので買ってあったけど、アレはどんなに2次元を超えた上映スタイルであるとしても(最高オブ最高だから別に記事書きたい)、こちらに反応くれるアイテムではないじゃないですか。しかもうちわってあのジャニオタさんたちが作る奴…?完全に未知。刀ミュのときも超ビビッてたし。

あとは内容も…力技のアドリブ主体だなっていうのが。悪く言えば若手舞台…って感じの内輪ネタだよね。俳優オタしか笑えないようなネタとか、一見さんお断り感強い。あと肝心の話の筋、通ってはいるけど、最後そうなっちゃうの!?とか、劇中劇が挟まってるせいで追いづらい。なんていうのかな…今回もそうだったけど、せっかく書いてた脚本やめちゃうのとか…ハッピーエンドじゃないとやだ!とか(これは個人的な嗜好として概念にとらわれるの好きじゃないから)。勢いで押し切られる以前に「え、なんで?」みたいになる。コメディ色が強いから仕方ないけど、このシーン必要ある?みたいな。特に脇役は…。脚本も力技感がすごい。

以上が見る前と見た後も少し含めて辛口な感想でした。

 

もうそんなのね、すべて置いておいて、さいっこうに楽しかった……!!!

盛大に手のひらを返します。最高に楽しくて大好きな舞台だった。何度もお腹抱えて笑いました。

とにかく出てる役者たちがすっごいハイテンションで。自分たちが楽しい!だからお前たちも楽しいだろ!っていう頭おかしいエゴを押し付けられて、なのに実際楽しいから素晴らしい。出てくるなり体張って転がり回る人、毎回違う格好する人、さり気なくボケてくる人、素でボケちゃう人、色々いて。役者の個性が光りまくる、俳優オタには最高の舞台でした。今までの集大成的なあらすじに、1と2を見た人ならクスリと笑えるネタとか(ペーターの「モンゴル…!?」が特に好き)たくさん詰めてあったと思う。シリーズキャラクターも、キャストは変わってても雰囲気は同じで、良い感じに馴染んでた気がする。若手の初ラズボの子たちが、さり気なく悪い大人…もとい、優しいお兄さんたちにフォローされてるのとかも見られてほっこり。

3にしてノート(過去)に入っちゃうっていう、とんでも設定。主人公、喜一が既に故人である父親・東吾の若い頃に出会う、というちょっとした切なさもあり。でも切なさ<楽しさ、なのは喜一の突き抜けた明るいキャラクター性故だと思った。父親から悔いのない人生をって言われて育ったであろう超ポジティブな喜一が、若い頃の東吾のネガティブさに、思わず「こんなことなら会わなきゃ良かった」みたいに言っちゃうシーンが好きでした。さっきもちょっと書いたけど私はハッピーエンドとかバッドエンドとか、名前をつけるのが好きじゃなくて、幸せにならない終わりもありだと思ってる。でも喜一はシリーズで一貫して「ハッピーエンドはハッピーな気持ちになるなぁ!」って言い続けてる。こちらとしても、もう、そこまで言うならそれでいいよ、みたいな(笑)

自分が唯一信じてるものに裏切られると、余計ダメージがひどいじゃないですか。それが喜一にとっては父親で、きっとすごい悲しくて絶望して。あそこで喜一を諭す孝志さんもすごく良かった。最初から完璧な人間なんていない…大人になると、そういうのって分かるものだなぁって。ここが私は3で一番響いたシーンだと思う。喜一にはハッピーでいてほしい、暗い気持ちのまま終わったら喜一は喜一じゃなくなっちゃうと思う。笑ってくれてよかった、そして10数年後も笑って演劇バトルだ!なんて言っちゃう喜一でいてよかった。何より演じるあっきーが大好きになる舞台だった。

上とは関係ないけど好きなキャラは好男です。正直、そういうオタクだから……友朗さんと好男の関係が、好きで……。この2人は2が一番良かった。唯一ちゃんと幽霊見えてるから仲良しだよね~可愛い。3はあゆむの出番が目立ってなかったのが残念だったなぁ。そっちの親子の関係性ももうちょっと色々あったら嬉しかった。脚本にアレコレ言ったけどキャラクターが最高すぎて気にならない。

あとライブね。ライブ。不安しかなかったんだけど正直めちゃくちゃ楽しかった。最高オブ最高だったよ。軽率にピギャー!ってしてきた。お前ら輝いてるよ…うっ…全力でキンブレ振ったよね。若い子からおっs…ちょっと年上のお兄さんまで、楽しそうに踊ってくれるからこっちも全力で楽しんだ!衣装が80年代風なのも最高だ!推しが王子様だった!ありがとう世界!(結論)客降りでうちわにファンサくれたりサインボール投げたり、サービスすごいっすね。ハマりそう。目を見て直でサインボール投げてもらえた結果推しが増えました、つらい。今回の新曲が盛り上げ曲だったんで、通勤中ずっと聞いて脳内で合いの手入れてる。

 

そして、本公演の間に挟まったイベント公演。

箸休め的なものかな?と思ったら、全力で遊んできたからびっくりしたw

内容は、マチソワ共通してライブ→朗読劇→トークショー。ライブは本公演と同じだから置いておいて、朗読劇が…!タイトルからして友朗さんの過去に迫るのかなと思ったら、核心を突かずに途中でぶった切られて、それは拍子抜けだったんだけど。まず練習なしの朗読劇だから台本いきなり読むせいで、みんなアドリブ以前にカミカミwそれにいちいち突っ込まないとしょうがない悪い大人がいるから、伸びるわ伸びるわ。みんなの謎衣装、ル●ィとかリ●ーマとか、コダマにセーラー服、全部一発芸すぎる(笑)誰かがふざけると他もふざけ始める、仲良しで良い座組みだなぁと思いました。2040年のラズベリーボーイ12、楽しみすぎるので待ってます。

 

ラズボ3、生で見られて本当に良かったです。何も考えずに楽しめる、中毒性のある舞台だった。正直入れた回数少なくて全然足りないし、もっと見たかった。見れない間もずっと「ラズボ見てぇ…」って呻いてた。怖がらずにもっもっと予定入れればよかったって、悔いのある人生すぎる(笑)千秋楽も入れなかったし…なんだかすごかったらしいので、予約してあるDVDを待ちます。

なので続編、映画化決定は嬉しすぎるよね。私なんかラズボ新参だけど、追いかけてきたファンの皆さんの努力の賜物だなぁ…とか勝手に感慨深くなる。まずはDVDイベかな!?私も追えるだけこれから追いたいです。本当に役者・スタッフ、みんなが楽しんで作ってくれてるのが分かって、嬉しい楽しい大好き。

ラズボだけでいいし、他の舞台までこんなんじゃ困るけど、明日の元気のために見たい舞台って貴重だと思う。出てる役者たちのことも大好きになったし、来月再来月も彼らを見る機会があるようなので楽しみ。

 

***

 

イベント公演の他にも挟んでいた公演があったのだった。

そうです撃弾ハンサムです。

行きたいな~とは思っていて、ついに入れてみた。結果こんなに闇鍋なイベントがあっていいのか…みたいな感想を得ました。終始笑いしか起きないし死ぬほど笑ってたと思う。なんだあの空間!!!

朗読劇以外は、ずっと一発芸か?コントか?的な…あ、勿論殺陣は4人共超かっこいいんだけど…ゲストもだし、良い年齢の大人達が一体何をしてるんだってw

解散します!→未来ではハンサムが解散したことによって大変なことになってる…!?→解散止めなきゃ!っていうラズボオマージュな流れなはずなのに(多分)、台本通り進まないせいで何が何だかwあれで正解だったんだと思うけど。

でも、最後のハンサムオブハンサムの言葉には胸を打たれました。普段のお芝居を全力でやるからこそ、こういうことができるって。本当にそうだなと思います。そしてそういうことをきちんと分かっている上でここまで遊ぶの純粋にすごい。最高だぜ。

噂のシークレットハンサムも…なんだったんだあれは!って。女装とかもう驚かないし可愛いし。お兄さん達の良い体の大安売りだよ!(ラズボも結構脱いでたけど)本当にありがとうございました。写真は家宝にします。

とっても魅力的な4人組でした。箱で推すしかない。次も絶対行きます。

 あとコップンカ弾丸(略)ツアーのDVDが可愛すぎてずっと見てられる。翔太くん可愛すぎて脳みそ溶けそうです。推す推す。