不覚にも進め。

腐女子が観劇したり俳優追ったり

舞台「ユースフル☆メソッド」

「ユースフル☆メソッド

4/13〜17 ブディストホール

見てきました。
公式引用あらすじ。
主人公「春哉」が、高校生活の青春を掴みとる為に繰り広げる。ハートフルスクールコメディ!!

主人公の春哉が、親友の友則に「モテるためにイケてるグループに入るにはどうしたら良いか」を教えてもらうドタバタコメディ。という感じでした。

以下まとまりのない感想。


とにかくコメディなので思いっきり笑ってきました。楽しかった!

この、「イケてる」「イケてない」って、口に出して定義はしないにしろ、クラス内には確実に存在しているやつかなと思う。私は、高校がちょっと特殊でオタクばっかだったせいで言うほど劣等感抱いてなかったけど当時、分類するなら明らかにイケてないほうだ(笑)イケてないとモテない=青春できない!って焦る主人公。大人になると気持ちがよく分かります。

イケてる定義ってなんだ?の部分はコメディだから、割と適当だったけど、例えば「サッカー部はイケてる」とか「卓球部はイケてない」とか…偏見なのにすごい分かる(笑)サッカーって無条件にイケメンがやるスポーツ!って感じあるよね不思議。そして漫画アニメ好きなオタク趣味はイケてない。グッサリ刺さります。ただ、ちゃんと「イケてない奴にも良い奴はいるし、イケてても嫌な奴はいる」って言ってたから良かったかな。ここで大事なのはモテるかどうか!

そしてイケてるグループに入るには、とにかく話を合わせる。制服を着崩したり格好も合わせる。放課後はカラオケ行ったり、無駄にLINEとかしちゃう。なんか高校生男子って格好良くもないのに腰パンしがちだけど、あれもそういう「イケてるグループの印」だったのかなー??って今じゃ思います。

そしてイケてるグループに入ろうとして空回って失敗する主人公。

最終的に主人公春哉は好きな子に告白して玉砕するんだけど、それを見て(?)イケてるグループが「馬鹿にしてごめん」ってイケてない子たちに謝るのは、ちょっと安直というか分かりづらかったかなー…その前にお前ら全員イケてない!って一括されるシーンあったけど、それがもう少し心に響く言葉なら違ったかも。役者さんも早口で分かりづらかったのもある…そういうキャラは、コメディシーンじゃ面白いけど、シリアスだと説得力欠けちゃうよね。

あとは、「共感による笑い」に頼りすぎてた感が。エヴァネタ多かったけど、私オタクの風上にも置けないんで実は見てないからよく分からないところも多かった。知ってる人なら笑えるけど、知らない人は「???」っていうのが多かったのが残念。「あーそれ分かる!」って言う雰囲気は前述のイケてる・イケてない判断くらいに抑えておけばどんな層が見ても笑えていいと思うかなぁ。役者のアドリブや勢いの演技で押し切る笑いよりは、例えば亮介の照明操っちゃうところとか、演出面で笑わせてくるほうが計算された芝居を見てる感じがしてすっきりする。言い方超悪いけど、男性ってとりあえず下ネタ言っとけばウケると思ってる人いるじゃないですか。あれって共感で笑わせに来てると思うんだけど、そういう感じ。いくら共感できようが女性は嫌悪感抱く…というのに似てる。あとは単純に安直だからかなぁ。

全体的に、各キャラは立ってるからもう少し説得力のあるセリフとか、さっきの共感に頼らない笑わせとか、そういうのが欲しかったなぁと思いました。テンポはすごく良かったし、とにかく青春を感じるし、こっちも巻き込んで楽しく気持ちよくなれるラストだったのも好感。ダンスもみんなカッコよかった〜!イケてるイケてない関係なく全員で踊るところが臭いけど良い!って感じしました。


再演も決まったそうなので、その辺詰めてくれたら嬉しいなぁ。来年期待してます。

一応芝居の感想なのでこの記事で推し君について言及しませんがとてもカッコよかったので満足度は高い(?)