不覚にも進め。

腐女子が観劇したり俳優追ったり

3/7 64-ロクヨン-完成披露試写会 雑感


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3/7『64-ロクヨン- 前編』の完成披露試写会に行ってきました。

そういえば先月はライチ☆光クラブの舞台挨拶も行ったけど感想忘れてたな…。

以下、レポートでも映画のレビューでもなく雑感をつらつら書き連ねる。

基本的に「俳優かわいい」勢の感想なので注意。

 

不肖私、下記でも書いた通り「演技が好きな俳優」に綾野剛氏、窪田正孝氏がいる。

その両名が出てるという軽卒な理由で、あわよくば舞台挨拶に来たりしないかな~という邪な理由で試写会に応募した(割と応募した)(結果1当選)(激戦だったのかな?)。もちろん他の俳優も、並べると恐ろしいくらい豪華。私ですら顔と名前が一致する人がたくさんいるくらい。滝藤さんとか、ウロボロスで見て良い俳優さんだなぁーと思った方もいたり。なので映画としても楽しみで行った。

 

まずくぼたしについてメモ

とにかく「今一番生で見てみたい俳優」だった窪田くんについて。

私は、映像で見る俳優は二次元の存在だと思ってるから(笑)映画が終わり、スクリーンが上がり、スモークの中から俳優たちが出てきた途端鳥肌がたったし思わず歓声を上げていた。それもこんなに沢山一度に。

その中でも今をときめく窪田くんは感動も一入で…正直ずっと見てた。ずっと見てた。席遠かったから双眼鏡も使った。ありがとう、窪田正孝って実在したんだね。

なので、せっかくだからねっとりと。以下終わってすぐのメモから。

 

◆ロクヨン試写会くぼたメモ

  • 隣の坂口くんがデカすぎてミニマムに見える窪田正孝(175cm)
  • 予想以上に可愛い。遠目でも双眼鏡通しても可愛い。生きてる動いてる。
  • マイク下げて持つ小指が立ってる。可愛い。
  • やっぱり大股。出演者誰よりも大股で立つ。足先も外向き。
  • しゃ、喋った。
  • 興奮でよく覚えてないけど無難なコメントしてた。
  • 声すら可愛い。そのまんまだった。
  • 会場で笑いが起きるとつられて笑う、笑うときは下を向く。割と下向いてた。
  • たまに上向いて笑うとえくぼ見えた可愛い。えくぼた可愛い。
  • 舞台去るときには観客側に一礼。

 

 興奮しすぎててワケガワカラナイヨ。

でも大体今も同じこと思ってるから大丈夫。「やっぱり大股」っていうのは、ファンの方にはお馴染みなのだろうと思うんだけど、素の写真見るとよく大股で立ってるんだよね。今回も出演者の中で誰よりも足広げて立ってました。癖なのかな。とにかく彼の存在を生で認識できるこの僥倖、噛みしめてきた。

 1行目の、ミニマムに見える感じについてはこちらを参照。

仲村トオル、坂口健太郎両氏の頭頂部に橋をかけられる感じするよね。決して間の人が小さいんじゃナイヨ…おふたりが大きすぎるだけで…。

演技と豪華俳優陣について、抜粋

 舞台挨拶は、メインビジュアルの俳優15名+監督、原作の横山先生の合計17名。当日まで登壇者不明だったけど、まさかこの豪華さで全員来るとは。なので思ったより時間もなく、挨拶を全員と最後に再び主演の佐藤浩市さんが〆の挨拶したところで終了。短い。噛みしめたけど短い。あっさりだったなぁ。

映画始まる前に「面白かったらスタオベしていいですからね」という変な前フリを司会のアナウンサーが散々してたので、映画終わって挨拶に出てくる俳優たちを立って迎えたんだが。正直あんなに前フリされたら立たざるをえないわけで、言わないほうが良かったんでは…って…ゴニョゴニョ。スタオベしたくなる映画だっただけに…まぁいいや。

以下、映画64のネタバレを含みつつ俳優さんについて、抜粋しての感想。

尚、後編がまだなので映画自体への評価もまだ下せないと思ってます。

 

窪田くん

舞台挨拶については上記通り。役柄が38歳の引きこもりということで、年齢に「??」ってなってたら予告で出てる外見は24歳?のときのものだった。つまり38歳の外見は…引きこもりということで…お察しください。結構びっくりしたけど、なんでもやるしなんでもできるのが彼のすごいところかなぁと思う。そして役作りへの努力と執念。出番はそんなにないけど、彼が涙するシーンを見て改めて「この人の演技好きだなぁ」と思った。

三上が日吉に向けた手紙、一度内容を考えて書けなくて、もう一度ちゃんと向き合って書いた手紙、それを読んで泣き出す日吉が…窪田正孝にしかできない日吉だった…やっと許しをもらえた日吉がカーテン開けて泣くところ。すごくよかった。班長に責められて悲しくて悔しくて泣いてた日吉と、やっともらえた「君は悪くない」に泣く日吉と、泣き方の違いですら演じ分けできるのかこの人は…という。少ない出番の一瞬一瞬がどこ切り取っても最高の窪田正孝でした。ファンの方が「こういう役が見たかった」的なこと仰ってたの見たけど分かる気がする。

綾野氏

この人にはもっと面白い性格の役をやってほしいなぁと思いつつ。割と普通?の広報マン役。舞台挨拶、新宿swnの撮影中だからか金髪オールバック+丸メガネ…!結構怖い人感出てた笑。さすが、でも、存在感は人一倍でした。黒崎くん(@クレパト)実在してたんだなぁ…好き。立ってるだけで絵になる人。

肝心の本編、彼の泣きそうな顔っていうのは本当に心にくるものがあった。顔をぐしゃっとするんですよね。顔を崩せる俳優好き。佐藤さん演じる三上との絆が深まっていく展開もすごく良かった。まだ貴方と仕事をしていたい、っていう台詞は仕事人としては最上級の引き止めであり褒めかなぁと思う。どんなに(性格という意味で)普通の役でも、繊細な演技で人を引き付ける魅力を出せる俳優さん。素敵な役者だなぁ。

瑛太氏

挨拶で、「佐藤さんと2人になったときに、お前俳優になったなって言われた」「思わず、俳優ってなんですかね?って答えてしまった」って言っていた。それ自体はちょっとした現場の面白い話なんだけど、「俳優になったな」という評価はまさに、だと思いました。瑛太演じる秋川が、ほんっと嫌なヤツで!!いや、最終的にはそうでもない(と思う)んだけど、とにかくウザいというか、三上の気持ちを分かってくれないというか…見てる人はすごくヤキモキさせられる。それは多分秋川が三上に抱いていた期待を裏切られたせいもあり。個人的に「嫌な奴(悪役)を、嫌な奴に見せる」演技ができる人って上手いなーという指標があります。なので、今回、相当嫌な奴(笑)の瑛太くん見て感服したのでした。三上に食ってかかってく秋川とか、いい加減にしろ💢💢って感じして、とても良い。褒めてます。良い俳優さんだなーと初めて思った。

滝藤さん

嫌な奴その2(笑)舞台挨拶では面白い髪型してた。何かの役かなぁ?それは置いといて、この滝藤賢一演じる赤間がまた嫌な奴で…娘を探す協力するとか言いながら、最終的に三上を「ウスノロ」って罵ったり…。この人もよくここまで嫌な奴でいられるなって尊敬してしまった。物腰からもエリート!キャリア組!、でも実際は苛々すると口の悪さが出る小物臭漂う感じ。椎名桔平演じる辻内が「得体のしれないボス」って感じだとしたら、こっちは「分かりやすすぎる三下」っていう風合い。それを感じさせる演技がすごいわけで…これも褒めてる。

榮倉ちゃん

彼女は役によってすごく変わる~みたいなイメージはないんだけど、いつも真摯で胸に来るなぁと思う。素朴というか、演技だけど素に見えるというか、そこが魅力かなーって。美雲が三上に「私を身代わりにしないでください」っていうシーンがすごく印象的だった。自分の中に残ってる綺麗な部分を美雲に押し付けて、まだ自分にもそれが残ってるって、救いにしないでくれという。原作にあるシーンらしいけど台詞までそのままなのか未読なので分かんないんだけど、ここのやり取りは素晴らしかった。このシーンを活字で読みたいので、後編見終わったら原作買おう。とにかく三上に「訴える」ことが多い美雲、榮倉ちゃんの演技の素朴で実直な感じが光ってたかなと思う。

佐藤さん

佐藤浩市はうちの母親が好きな俳優なので(理由はシンプルに演技が上手だかららしい)、長年そういう認識?で見てきた。何せ目にする機会は多い人だから、私自身も上手だよなぁーというくらいのことは思いつつ。舞台挨拶は、スタオベの中出てきて「年取ったせいで涙腺が…いやスモークのせいで」みたいなこと言ってた。ベテランなのに徹底的にお茶目かわいい。そこまではいいとして。

この映画、佐藤浩市のための映画だった。すごい。身を削ったということは本人もコメントしてたけど、その比喩は正しく。とにかくすごい。真に迫る演技というか、鬼気迫る演技というか、なんというか。三上を演じる佐藤さんのこの映画にかける気持ちって恐らく相当なものだったんだろう。

雨宮(永瀬正敏)家の仏壇で手を合わせて、色々思いが重なって、泣いてしまうところ。涙で、本当は言うべきことがあるのに、言葉が継げなくなってしまう三上。語彙がなくて表せないんだけど、本当にすごかった…。立ち上がろうとしても上手く立ち上がれず、喋ろうとしてもままならず、嗚咽を漏らしたまま必死にもがくように立ち去る三上。こんな演技ができる俳優、中々いないんじゃないかなーって。ラスト近くの記者クラブVS三上の演説は、思わず涙ぐんでた。私も涙腺はゆるゆるです。あんな風に言われたら、敵対する記者たちの心に響かないはずがない。そう思わせる迫力があった。

警務部の中でも広報室という「部屋ごと中間管理職」であるが故の他との軋轢…広報室内の絆も…一度おざなりに扱った蔵前の資料に対して、月並みによくやった~という褒めじゃなくて、「記者たちに取材の仕方教えてやれ」っていう賞賛。他にも良いシーンは沢山あるけど割愛!終わったあと思わず「佐藤浩市は日本映画界の宝だ…」とか呟いてた(笑)事実だと思っている。

 

ということで

まだまだ一瞬しか出てこないのに存在感のある椎名桔平とかいるけど超長いのでここまで!!

後編を見るのが楽しみ。6月って結構先だなぁ。

NHKのドラマの出来が素晴らしかったらしいので、それをこの映画が超えられてるのかは未視聴だし後編見てないし分かんないんだけど、豪華俳優の重厚な演技を大画面で見に行く価値はあるんじゃないかと思う。とにもかくにも佐藤浩市佐藤浩市を手放しに褒めたい人は見に行くべき(?)

もうこれ映画の感想なんだか俳優の感想なんだか意味不明だけどここまでで!