舞台「ユースフル☆メソッド」
主人公「春哉」が、高校生活の青春を掴みとる為に繰り広げる。ハートフルスクールコメディ!!
主人公の春哉が、親友の友則に「モテるためにイケてるグループに入るにはどうしたら良いか」を教えてもらうドタバタコメディ。という感じでした。
以下まとまりのない感想。
とにかくコメディなので思いっきり笑ってきました。楽しかった!
この、「イケてる」「イケてない」って、口に出して定義はしないにしろ、クラス内には確実に存在しているやつかなと思う。私は、高校がちょっと特殊でオタクばっかだったせいで言うほど劣等感抱いてなかったけど当時、分類するなら明らかにイケてないほうだ(笑)イケてないとモテない=青春できない!って焦る主人公。大人になると気持ちがよく分かります。
イケてる定義ってなんだ?の部分はコメディだから、割と適当だったけど、例えば「サッカー部はイケてる」とか「卓球部はイケてない」とか…偏見なのにすごい分かる(笑)サッカーって無条件にイケメンがやるスポーツ!って感じあるよね不思議。そして漫画アニメ好きなオタク趣味はイケてない。グッサリ刺さります。ただ、ちゃんと「イケてない奴にも良い奴はいるし、イケてても嫌な奴はいる」って言ってたから良かったかな。ここで大事なのはモテるかどうか!
そしてイケてるグループに入るには、とにかく話を合わせる。制服を着崩したり格好も合わせる。放課後はカラオケ行ったり、無駄にLINEとかしちゃう。なんか高校生男子って格好良くもないのに腰パンしがちだけど、あれもそういう「イケてるグループの印」だったのかなー??って今じゃ思います。
そしてイケてるグループに入ろうとして空回って失敗する主人公。
最終的に主人公春哉は好きな子に告白して玉砕するんだけど、それを見て(?)イケてるグループが「馬鹿にしてごめん」ってイケてない子たちに謝るのは、ちょっと安直というか分かりづらかったかなー…その前にお前ら全員イケてない!って一括されるシーンあったけど、それがもう少し心に響く言葉なら違ったかも。役者さんも早口で分かりづらかったのもある…そういうキャラは、コメディシーンじゃ面白いけど、シリアスだと説得力欠けちゃうよね。
あとは、「共感による笑い」に頼りすぎてた感が。エヴァネタ多かったけど、私オタクの風上にも置けないんで実は見てないからよく分からないところも多かった。知ってる人なら笑えるけど、知らない人は「???」っていうのが多かったのが残念。「あーそれ分かる!」って言う雰囲気は前述のイケてる・イケてない判断くらいに抑えておけばどんな層が見ても笑えていいと思うかなぁ。役者のアドリブや勢いの演技で押し切る笑いよりは、例えば亮介の照明操っちゃうところとか、演出面で笑わせてくるほうが計算された芝居を見てる感じがしてすっきりする。言い方超悪いけど、男性ってとりあえず下ネタ言っとけばウケると思ってる人いるじゃないですか。あれって共感で笑わせに来てると思うんだけど、そういう感じ。いくら共感できようが女性は嫌悪感抱く…というのに似てる。あとは単純に安直だからかなぁ。
全体的に、各キャラは立ってるからもう少し説得力のあるセリフとか、さっきの共感に頼らない笑わせとか、そういうのが欲しかったなぁと思いました。テンポはすごく良かったし、とにかく青春を感じるし、こっちも巻き込んで楽しく気持ちよくなれるラストだったのも好感。ダンスもみんなカッコよかった〜!イケてるイケてない関係なく全員で踊るところが臭いけど良い!って感じしました。
再演も決まったそうなので、その辺詰めてくれたら嬉しいなぁ。来年期待してます。
一応芝居の感想なのでこの記事で推し君について言及しませんがとてもカッコよかったので満足度は高い(?)
舞台「増田こうすけ 劇場ギャグマンガ 日和デラックス風味」
舞台名長い!(笑)
チケット戦争はつらいよ
舞台「大きな木の下で」
「大きな木の下で〜あの頃の俺らの毎日はウザいくらいアツかった〜」
3/16~21 俳優座
見てきました。
舞台の感想をつけるためにブログ始めてここでやっと書くという。そして、レビューというよりは思ったことを記録しておくための場なので悪しからず。
詳しいあらすじは面倒なので略。ざっくり説明すると、夜間学校に通う仲間を描いた「青春群像劇」。夜間だけじゃなく昼間の高校生や先生も出てくる、舞台も設定も青臭い感じのお話。脚本は10年以上前からある?ようで、再演も何度もされているらしい。
これまた感想を言い難いものから記録を始めてしまうのが若干後悔してるんだけども。
なんていうんだろう…ベタだけど感動的な話で、最後泣けたんだよね。涙腺ゆるゆるの私はラスト号泣してた。だけどいつも思うのが、「泣ける話は良い話」かっていうとそうじゃない。そうじゃないんだ…。
とにかく投げっぱなしジャーマンスープレックスみたいな展開。雑談ベースの芝居の中にも伏線が仕込まれていて、そういうのは良いと思うんだけど、生かされない設定が多すぎる。物語に主軸がない。一致団結して頑張る!っていうのがメインの話なら、仲間を失っても、そのまま意志を継いで卒業発表をやり遂げるほうが筋が通ってたのでは?中途半端にラブストーリーになっちゃってて、舞台が夜間学校の意味はどこに?
あとこの話自体が3部作で、次作への伏線も入ってるらしいんだけど、見る側って3部作全て見るとは限らないじゃないですか。だから「意味が無い設定」って思われないように、その作品の中で完結させるのが筋だと思う。私も、実際見終わってから3部作なのを知ったし。
夜間学校の仲良し5人組の話なのに、昼間の高校生たちが無意味にしゃべっていて、最終的に彼らの頑張りも無駄な努力になってしまっているのが痛いなぁと思いました。夜間と昼間でもっと友情が生まれる展開ならいざ知らず、そこまででもない。なのに「僕はあなたを忘れない」って言われてもなぁ…なんて。
一番あれだったのは主人公である番長になんの感情移入もできないところかな。普段は横暴だけど、いざというときには仲間のために頑張るのが昔ながらの「番長」キャラかと思うんだけど(ジャイ◯ン的な)、この話の中では自分の失敗に周りを巻き込んで、最終的に自白・土下座で〆ちゃう。それを頑張りといえるのかと言うと否…かな…って。例えばこれが実際の友人だったら「良いキャラしてる」って思えたかもしれないけど、お芝居は他人の話だからそうもいかない。あと「男とは◯◯、女とは◯◯」って前時代的な考え方を押し出してるのも、今の時代にはそぐわないかな。関係ないけど男とは女とは~って言いながら最後オネエキャラで出てくるのは盛大な皮肉なの??
ラストの桜演出も、いいんだけど、なんであれが番長の手柄なのかわからない。ストンプの勘違いも分かりづらかったなぁ。その辺は見せ方の問題もある気がする。暗転が多いし、小道具もほんと最小限しかないし、背景も粗雑。客席200↓の劇場でやるべきかなって思う。加えて、俳優目当てで見に来てる分際で言うのも何だけど、演技指導もう少し…。早口だし、抑揚もないし、聞き取れない人がちらほら。
ネガすぎるので良いところを言おう。閉幕して廊下に出るとかすみ草が置いてある演出はとても良かったです。帰る時までお芝居に浸れるのっていいなぁ。あと、とにかくアドリブ…!日替わりアドリブで大爆笑してました。まぁアドリブに頼らないと面白くないってのも物申したいけど、存分に笑わせてもらったから良しとします。ヤスとゲンは本当に自然にアドリブ混ぜてきて、改めて宮下・磯貝両氏はすごいなと思ったよね。ギャグ日再演超楽しみにしてます。ただ、アドリブ多すぎて辛いって意見も見たので、それはそうだなというのは納得。楽日は大人組まで巻き込んでて楽しかったなぁ。岡田さんの対応力さすがです。
またこれ私が結構通ったせいで文句が出ちゃう面もあるんだけど…。推しで釣られると仕方ない。あ、話にそんなに関わってなかったんで上では言及しないけどカッコ良かったです。
一発目がこんな感じで悲しいけど、4月は3つ予定入れてるので順々に感想書いていけたらいいな。
観劇マナーってなんだろう?
「マナー」ってなんだろう。
「モラル」ってなんだろう。
大仰に始めてみたが以下、愚痴である。
隣の席に座る人運がない
最近、圧倒的に隣運がない。
今年の趣味は観劇にしよう、という感じで俳優推しと舞台通いをこじらせていわゆる「沼」にハマってるわけだけど、とにかく隣運が確実にない。
隣運。読んで字の如く、「隣に座る人についての運がない」だ。
試写会での話
前回の記事で書いた試写会で、隣に座った人が、もう、とにかく今まで舞台や映画見てきて一番酷かった。本当に。観劇歴短いし、普段映画も見ないからサンプル少ないとはいえ。
まず、鞄からお菓子(暗くて分かんなかったけど多分チョコみたいなの)を取り出して食べ始める。試写会は、当選ハガキにも書いてあるけど、飲食禁止です。あとで逆隣に座ってた母に聞いたら「こっちまで匂いが漂ってきた」とのこと。まぁそれだけなら、映画館は食べながら見られるし、そんな感覚で来ちゃったのかな〜って思うくらいだったろう。
問題はここからで、とにかく上映中、動く。動くわ動くわ、じっとしてない。腕を揉んだり(ご丁寧に右も左も)、足をさすったり、膝掛け取り出したり、じっとしてない。
あ゛ーー!!💢💢💢 (上映中の声にならない叫び)
2時間上映のうち1時間くらいは動いてたんじゃないか?誰にでも分かると思うけど、隣の席の人が動いてるのって、意外と気になる。どうしても視界の端に映って集中できない。
酷いのは、髪を結び直したりしてたの。これ、後ろの人は、相当イライラしたんじゃないか?前の人が腕を上げて、もしそのせいで見えない場面があるなんて許せない。
極めつけに、エンドロール流れた途端、「ドラマのほうがな〜」みたいな言葉まで聞こえて。マジでお前は何を見に来たんだ!??俳優か、俳優なのか!??その体椅子に縛り付けてやろうか!??あ!??
もちろん舞台挨拶中も喋ってた。ちなみに年齢は私(アラサー)よりも上に見えた。若い子なら許せるとかではないけど、やはり同じ大人として悲しい。いくらタダで招待された試写会とはいえ、これはないよ〜〜本当に残念で仕方ない。
その前の舞台でもあった
その前週見に行った舞台。キャパ200人以下の小劇場でのお芝居で、前方席だったので舞台とは至近距離。私の隣には、開演3分前くらいに「ヤバイ早く早く〜!」なんて言いながら、若そうな子2人組で駆け込んできた。そんなテンションで来たからか、幕が上がってからも小声でおしゃべり。推し俳優が出てる舞台なのか、目の前にくると「ヤバイヤバイ!」とか、推しの位置取りが逆側だったので「なんでこっちなんだろう〜」とか。アドリブの多いコメディで、客席は常に笑ってたけど、個人的に笑いと私語は全然違うと思うんだよ。すっっごく気になった…。まぁこの人たちについては途中でやめてたけど。
2.5次元系舞台の話
2.5次元舞台での観劇マナー問題もよく聞くところではある。
酷そうな話を又聞きしたりTwitterで見かけるくらいで、私自身はあまり詳しくないんだけど、去年末行ったヘタミュで多少なり感じた。推しキャラが出てくると「ハッ…!」て感じで息を飲む人、前述みたいな感じで俳優だか展開だかに「ヤバイヤバイ」って隣と言い合う人。隣席じゃなくて前や後ろなのに聞こえてきた。ヘタミュもコメディ多めだし、注意書きにも笑っていいですよなんて書いてあったりな舞台ではある。けど、大事なことだから2回言うけど、「笑い」と「私語」はまったく別物だ。
こんなの序の口でもっと酷かった舞台もあるらしい。もちろん、気持よく見られる舞台もあるのだろうとは思うけど。2.5次元のマナー問題は、圧倒的に「観客の観劇経験の少なさ」からきている気がする。事実、今まで舞台を見たことがなかった、って人がやって来るのはよく見る。それ自体は、「初めての体験」としてとても素敵なことだから、マナーを調べてから行く人が増えるといいなぁ。
もはや前説で言うべきか?
「私語厳禁」なんて、当然すぎて前説でも言わないことに改めて考えるなんて、なんだかなーという感じだ。2.5次元を引き合いに出してしまったけど、試写会は当然違うし、マナーが悪い人はどこにでもいるんだなというのを痛感した。
私語もそうだし、前かがみもやめてほしいし、カバンの開け閉めの音すら意外と気になるものだ。ヘッドドレスや髪型のせいで後ろの人に迷惑をかけることもある。酷いとこでは、前説で注意があるにも関わらずスマホいじってる人っていうのも聞いた(関係者として席埋めに来たおじさんとかに多いとかなんとか)。
マナーって何?モラルって?エチケットって?定義は難しいけど、「郷に入っては郷に従え」が私の中ではしっくりくるかな。
クラシックコンサートの話
これは身内から聞きかじった話でしかないけど、クラシックでも同じようなことがあるらしい。クラシックコンサートと言えば、マナーのレベルで言えば最高峰の厳しさかなと思っていたので驚いた。
故あって、小学生くらいの頃からクラシック系のコンサートにはよく連れて行かれていた。その際母に言われたことは「演奏中に咳はするな。咳をしそうだと思ったら先に飴をあげるからそれを舐めてなさい」と。飲食禁止ではあるけど、長〜〜い演奏なので小さい子には許される範囲かなと思う(愚痴言っといてダブスタごめん)(無論飴の袋を開ける音は最小限に)。つまり、それくらい、咳で演奏を妨げることは許されないという認識だった。咳をしたいなら楽章の間。もしくは終わりの拍手の時だけ。クラシックで私語なんて聞いたこともない。クラシックファンのマナーには全幅の信頼があった。
が、最近のコンサートはそうでもないと。なんでかっていうと、例えばウ○ーンフィルみたいな超がつく有名楽団の来日公演なんかは、「偉い人たちの社交場」として使われることも多いそうで。そういう偉い人たち…が、必ずしもクラシック好きとは限らない。付き合いで来てる人たちも多い。なのでまぁ、マナーが悪い人も中にはいる…という話らしい。
マナーってなんだ
無知は罪なのか?
私如きが判断できるもんじゃない難しい問題だ。でも、上述したような人たちって、多分何度でも、どこででも同じことしてると思うんだよね。それは無知じゃなくて、知ろうとしない怠惰の形だと思う。もしくは、それくらい許してよっていう甘え。
最初に言った通りこれは愚痴なので特に結論を出したいとかじゃない。私だって、もしかしたら他人に迷惑かけていることもあるかもしれない。自戒すると共に、願わくば、そういう人が考えを改めてくれるように、流れ星を探すのだ。
でも二度と隣に座りたくはない!